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異口同音(いくどうおん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:01
「要するに六十歳の定年まで、ここでお茶を飲んだり本を読んだりしていればいいってわけ。ここまで言えばわかりますよね」
二人のおやじは白髪とハゲの頭を同じ方向にかしげて、じっと腕組をした。
「ぜんぜんわからん」
異口同音にそう言った。浅田次郎さんのハッピーリタイアメントより
「長い間ご迷惑をおかけいたしました」
この際に言わねばならぬ大人の言葉を口にして、私は札束を卓上に置いた。
「いえ、こちらこそ。ご誠意に感謝いたします」
男も大人の返答をして、借用証文を押し出した。
「とうぞ、お検(あらた)め下さい」
と、私たちはまったく異口同音に言った。笑ってはならぬと私は思い、男もたぶんそう思ったはずなのだが、私たちは笑った。浅田次郎さんのハッピーリタイアメントより
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