読書を趣味に ≫ 建物、街、屋外の表現、描写を小説から学ぶ ≫ 焦げ茶色の木製の外壁ひはアイビーを這わせており
焦げ茶色の木製の外壁ひはアイビーを這わせており
- 2021/02/01
- 11:59
『紫陽花亭』というその店は、三階建てのマンションの一階に入っている。一見すると喫茶店のようなこじんまりとした店だった。焦げ茶色の木製の外壁ひはアイビーを這わせており、その上に、もともとは紫陽花になぞられた青や紫をしていたのだろうが、今やすっかり陽に焼けて色あせた日除けが張り出していて、そこには、店の名と「キッチン」という文字が白く入っている。乃南アサさんの未練より
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