○○のおかげで人生が一段と楽しくなった ≫ 酒、飲み物の表現、描写 ≫ とくとくとくと小気味の良い音が鳴り響くと、皆も口を閉じた
とくとくとくと小気味の良い音が鳴り響くと、皆も口を閉じた
- 2021/01/14
- 16:22
「そいじゃま、ひとつ」
言うや否や、瓶の口を一気に傾けた。「あ」と声を上げるのを無視して、角度を固定し耳を澄ます。とくとくとくと小気味の良い音が鳴り響くと、皆も口を閉じた。
ぎりぎりのところまでスピードを緩めず、溢れる一歩手前で瓶の口を上げ、くるりと回す。すると最後の一滴が落ちたところで、表面張力が完成する。透明なレンズのように表面が盛り上がったグラスを、俺はボスの手元に滑らせた。坂木司さんのウインター・ホリデーより
- 関連記事
-
-
指二本分注ぎ、グラスを揺らして氷に冷たい音を立てさせる 2021/02/22
-
渇いた咽にビールがしみ渡った 2021/01/29
-
液体が熱をもった蛇のように喉もとを落ちていった 2021/01/20
-
とくとくとくと小気味の良い音が鳴り響くと、皆も口を閉じた 2021/01/14
-
喉を滑り落ちる酒のきりりとした風情に、俺は思わず目を閉じる 2021/01/14
-
香りが抜群によくて、喉ごしは辛口。でも飲んだあと、なぜか口の中がほんのり甘いんです 2021/01/14
-
グラスの中で琥珀色の液体がゆらゆらと揺らめいている 2020/12/22
-
コーラの炭酸にちりりと舌を灼かれながら 2020/12/02
-
夜中のオフィスに、炭酸の弾ける音が響いた 2020/11/01
-
芳醇な香りが喉から鼻にまで広がった 2020/09/22
-
ぽんという破裂音とともに中に入っている液体がざわめくように発泡する 2020/09/17
-
爽快感が喉から全身に広がっていく 2020/08/19
-
一口含んだだけで、樽を想起させる木の香りが広がった。やがて口の中に甘みが残り 2020/08/18
-
グラスの氷をからから鳴らし、成実の言葉を吟味するように 2020/08/15
-
- テーマ:文学・小説
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:酒、飲み物の表現、描写
- CM:0
- TB:0