○○のおかげで人生が一段と楽しくなった ≫ 冬の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ ≫ ぴしゃりと平手打ちするかのような夜気があった
ぴしゃりと平手打ちするかのような夜気があった
- 2020/12/12
- 15:00
駅構内から出てきた一輝は、身震いをして、トレンチコートの襟を立てた。
底冷えする冬のなごりが夜の空気にはあった。湿った花の香りとともに、ぴしゃりと平手打ちするかのような夜気があった。原田マハさんの異邦人(いりびと)より
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