読書を趣味に ≫ 声の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ ≫ 小さな背中の向こう側から、もっと小さな声が聞こえる
小さな背中の向こう側から、もっと小さな声が聞こえる
- 2020/06/17
- 08:00
心の声の表現
「やだ」
学人は、すぐに、絵本のほうに視線を戻してしまった。
「目立つことなんてしたくない。ぼくがなにかすると、みんな、笑うから」
小さな背中の向こう側から、もっと小さな声が聞こえる。
「そんなの、先生も、知ってるでしょ」
子どもは、敏感だ。大人が思っているよりも、人のことを見ているし、空気を読むし気も遣う。大人が大人にそうするときよりも、もっと、ずっと高い解像度で。朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より
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