読書を趣味に ≫ 食べる、美味しい表現、描写を小説から学ぶ ≫ 練乳に苺をつけ、頬張ると、慈愛に満ちた母の優しさを溶かし込んだかのような、甘いミルクの味と、苺の酸味が身体に沁みてくる
練乳に苺をつけ、頬張ると、慈愛に満ちた母の優しさを溶かし込んだかのような、甘いミルクの味と、苺の酸味が身体に沁みてくる
- 2020/06/07
- 08:00
苺の表現
葉をめくり、赤い実を見つけ、もぐ。練乳に苺をつけ、頬張ると、慈愛に満ちた母の優しさを溶かし込んだかのような、甘いミルクの味と、苺の酸味が身体に沁みてくる。これなら、いくらでも食べられる、縦横無尽にハウス内をうろつきまわり、苺を全部、食べつくしてやろう、と廣瀬あかりは高揚した。伊坂幸太郎さんのバイバイ、ブラックバードより
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