読書を趣味に ≫ 恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ ≫ 折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる
折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる
- 2020/05/14
- 08:00
なげやりになった男が女性を抱く表現をおすすめ小説から学ぶ
沖野は彼女の腕を引っ張り、その身体を荒々しく抱き寄せた。ボタンを引きちぎるようにしてブラウスをはだけ、折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる。タイトスカートをまさぐって柔らかい尻をつかみ、のけ反った首筋にまた、唇を押し当てる。
沙穂の腕が首に巻きつき、沖野は耳もとで甘い吐息を聞いた。
恐怖心が消えていく。
腕の中で躍る彼女に呼応するようにして、沖野の身体に隠れていた力が湧き出てくる。
俺はできると思えてくる。
検事を辞められる。
沖野は沙穂をベッドに倒し、彼女の上に覆いかぶさった。目尻に浮いた涙が彼女の髪に吸い取られていく。
すべてを包みこむようにして、沙穂が下から沖野を抱きしめた。雫井脩介さんの検察側の罪人より
- 関連記事
-
-
制服のブラウスの襟元を指先でつまんで風を入れている 2021/11/05
-
不意にこのまま彼女を引き寄せたい衝動に駆られ、指に力を込めた 2021/10/09
-
崇史が右の腋を少し開き気味にすると、麻由子がそこへ入ってきた 2021/10/07
-
野性動物のような躍動感と溢れる熱量を、千佐都は全身で受け止めた 2021/09/05
-
大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで 2021/08/13
-
胸が甘い疼痛を覚えることを、ティムはとっくに自覚していた 2021/07/30
-
目が合った瞬間、丹華の胸が、ことん、と音を立てた 2021/06/13
-
体と体を、ひとつのそら豆のようにぴたりとくっつける 2021/02/14
-
何かとても即物的な「交わり」であって、情愛は少しも感じられなかった 2021/01/21
-
暗闇のように黒々としたふたつの目。そこに閃光が走った瞬間、自分は捕らえられてしまったのだ 2021/01/16
-
着物の裾を割った。そこは熱っぽく、貝のように開き、潤っていた 2020/08/24
-
鼻孔が開いていた。顔にうっすらと脂を浮かせ、口をわずかに開けていた 2020/08/14
-
肢を大きく拡げられ、体の芯を熱いもので貫かれながら、香はベッドのシーツを力一杯握りしめていた 2020/08/13
-
折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる 2020/05/14
-
恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 2020/03/15
-
- テーマ:文学・小説
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
- CM:0
- TB:0