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小説に出てきた名言 垣谷美雨さんのうちの子が結婚しないのでより
- 2020/01/30
- 08:00

垣谷美雨さんのうちの子が結婚しないんで、より
結局、親というのは明るく振る舞うことくらいしかできないのではないか。
つらい現実から目を逸らさず、それがどうしたと笑い飛ばす強い背中を見せてやることしか。
「私、父さんと母さんの子でよかったよ。二人ともいつも他人を疑ってかかるから私も騙されたことにすぐ気がつけるもんね」
それは、果たして喜んでいいことなのか。他人を信じやすい人間は他人に可愛がられる。その一方で、疑い深い人間は日頃から可愛げがないものだ。しかしそれでも、我が子には騙されない人生を送ってほしいと千賀子は思う。
そもそも離婚は失敗なんかじゃなくて、人生の選択の結果に過ぎないのではないか。死ぬまで我慢し続けて結婚生活に耐える人の方が偉いとするような風潮の方がおかしいのだ。
だが日本では、そういったことは定着しないだろう。金銭を口にするのははしたないといった感覚が未だにある。口に出さないだけで、人生がお金に大きく左右されることは誰しもわかっていて、お金のことは頭の片隅に居座って片時も消えることがないというのに。
見合いになると、金銭的な損得勘定が常について回る。これが恋愛結婚であるならば、全てが「愛」という名のもとにウヤムヤになる。マンションの名義のことなど話題にも上らないではないか。死が二人を分かつまで睦じい関係でい続けるという幻想の上に成り立っているからだ。まさに砂上の楼閣だ。
「断れた理由を想像したって意味ないよ」と夫が言った。「就職試験で断られたときと同じだよ。ああでもないこうでもないって想像したところでわかるはずないのに、なんでだか考えずにはいられない。で、容姿に始まり全人格を否定されたような気持ちになって落ち込む。相性が悪く、縁がなかっただけなのに」
外見が好みだっただけで、運命の出会いと錯覚してしまう若い男女はやはり多いのだろう。
意気消沈ら心配だが、腹立ちはエネルギーに転換しうる。
やるべきことを淡々とこなそう。
深く考えようとするな。相手の思惑など考えたところで仕方がない。それは想像にすぎないのであって、いくら考えても真実などわからないのだから。
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