読書を趣味に ≫ 小説に出てきた難しい言葉 ≫ 凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉
凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09
高峰さんにとって、両親が他界したこと、夫が自殺したこと、会社が倒産しかけたこと、すべての災いを凌駕するほどの悩み事が、この息子だった。原田マハさんのキネマの神様より
いかんともしがたい容色の衰えを、気品と知性で凌駕してゆくのは、並大抵の努力ではない。浅田次郎さんのおもかげより
菜穂はずば抜けた審美眼で美術作品を手に入れ、母を凌駕しようとしている。原田マハさんの異邦人(いりびと)より
自殺を図ったという星野ゆかりの家は高級住宅街の一角にあった。まわりの家を見ているだけで目がくらみそうになったが、ゆかりの家はさらにまわりを凌駕する豪邸だった。薬丸岳さんのその鏡は嘘をつくより
やがて世界に誇れるような防潮堤が完成したが、東日本大震災で発生した津波は、それを軽く越えて街を呑み込んでしまった。
いくらやっても自然の力は人間の力を簡単に凌駕する。だったら、あんちゃんの言う通り、防潮堤の高さではなく、別の知恵を練るべきなのだろう。真山仁さんの海は見えるかより
自分も狂っているのか。だから人殺しをしようなんて考えついたのか。やはり自分も、こいつの息子ということか。恐れや悲しみを凌駕したものは、絶望だった。沢木冬吾さんの償いの椅子より
彼女のいっていることはおそらく当たっているだろう。と彼は思った。男女の関係に関して、ホステスたちの勘の鋭さは刑事のそれをはるかに凌駕する。東野圭吾さんの容疑者Xの献身より
そばに寄ってかまどの上の鍋を覗いた。今日はシンプルな味噌汁。味噌の香りを、湿布薬の匂いが凌駕した。沢木冬吾さんのライオンの冬より
- 関連記事
-
-
老成(ろうせい)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
狼藉(ろうぜき)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
籠絡(ろうらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
怜悧(れいり)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
憐憫(れんびん)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
吝嗇(りんしょく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
慄然(りつぜん)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
凌辱(りょうじょく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
落魄(らくはく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
磊落(らいらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
埒外(らちがい)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
羊頭狗肉(ようとうくにく)とは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
勇を鼓すとは? 小説に出てきた難しい言葉 2019/05/15
-
- テーマ:文学・小説
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:小説に出てきた難しい言葉
- CM:0
- TB:0