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辟易(へきえき)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:06
したがって加齢臭たるやなまなかではなく、廊下ですれちがっただけでも辟易(へきえき)し、運悪くエレベーターで乗り合わせでもしようものなら、誰もが思わず息を詰めた。浅田次郎さんのハッピーリタイアメントより
その話題はいつも節子が食卓を挟んで熱く語り、僕はなかば辟易(へきえき)しつつほとんど聞き流していたのである。浅田次郎さんのおもかげより
「割れガメを見ず、という中国の古いことわざを、ご存じかな?」
などと、背筋を凛と伸ばして言われれば、ただただ辟易(へきえき)するばかりだった。丹羽は酔うほどに打ち枯れていった。浅田次郎さんの日輪の遺産より
一時間目の授業はそんなどんよりとした空気の中で始められた。そんな空気の中にいなければならないことに、皆が辟易(へきえき)としているのが肌にちくちくと伝わってきた。住野よるさんのよるのばけものより
エレベーターに乗り込むと、開店直後というのに中高年の婦人客で溢れ返っている。買い物が苦手な冨永にとって百貨店というのは、ほとんど縁のない場所だ。それだけに、平日の午前とは思えぬ人混みに辟易(へきえき)した。真山仁さんの売国より
「このマンションの名義、どうしても、私の個人名義になりませんの」
今までと打って変ったきつい表情で云った。突然の豹変ぶりに、川野は驚きながらも、
「それは何度も説明して、納得して戴いたはずですがー、税務対策上、法人の所有にしておかないと、まずいことがいろいろ、出て来ますので、ご辛抱下さい」
雪枝の執拗さに辟易(へきえき)しながら、やんわり断ると、山崎豊子さんの
沈まぬ太陽 会長室篇 下より
「国見さん、あなたは確かに多忙過ぎる、聞くところによれば、土日もなく働いて、社長、副社長たちはゴルフに行けず、辟易(へきえき)しているそうではないですか」山崎豊子さんの沈まぬ太陽
会長室篇 上より
そんなどうでもいいことでまたもや気分が沈んでいく。自分の弱さに辟易(へきえき)する思いだった。垣谷美雨さんの七十歳死亡法案、可決より
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