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鷹揚(おうよう)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:01
「制作のこととか相談に乗ってくれたら許す」
「うん、いいよ」と茅原が鷹揚に頷く。有川浩さんのシアター2より
地下鉄ストアのがらんとした通路に、岡村の声が洩れ出ていた。新聞少年たちの兄貴分のころそのままの、野蛮で鷹揚な、愛すべき大声である。浅田次郎さんの地下鉄に乗ってより
自信に満ち溢れた鷹揚な態度が包容力だと勘違いしたのは、今思えば若気の至りだった。垣谷美雨さんの希望病棟より
「なんにも、面倒なことやあらしまへん」
いかにも鷹揚に、せんが言った。原田マハさんの異邦人(いりびと)より
<迫田さん、今回の捜査は非常に特異な様相を呈していると思うんですが、これは捜査本部の青写真通りと見てよろしいんでしょうか?>
<そうですね>迫田が関西弁のイントネーションで鷹揚に答える。雫井脩介さんの犯人に告ぐ
竹村はすっかり支店長が板についたような鷹揚さで頷き、
「じゃあ、恩地君、後任に引き継ぎをきちんとやってくれ給え」と命じた。山崎豊子さんの沈まぬ太陽より
篠田は鷹揚に笑って見せたが、屈託のない笑顔なので見ているこちらもつられて笑ってしまう。中山七里さんのヒートアップより
古手川は内心で歯噛みした。最初から鷹揚に振る舞っていた理由はこれだったか。弁護士と裁判長。恐らくアリバイの証言者として彼ら以上に信用度の高い者はいないだろう。中山七里さんの贖罪の奏鳴曲(ソナタ)より
美知子は東野を選んだわけではない。東野はあらゆる点で秋葉とは対照的だった。しかし、悪い男ではなかったし、優しさも分別も、鷹揚さも若さもあり、なんとなく、そうなった。沢木冬吾さんの償いの椅子より
なぜそこまで彼と親交を結べたのか、不思議な気持ちがする。道を外れた者を頭から除外しない鷹揚さ、暖かい視線、と言っては凡庸だろうか。沢木冬吾さんの償いの椅子より
「それは有意義な試みですね」
会長は鷹揚に頷いた。そして悠馬と大河に身を乗り出す。有川ひろさんの図書館戦争より
「おいおい、それくらいのことで断ってたら誰とも結婚できないだろ」
出た。また夫の苦笑が。それこそが、まさに鷹揚な上司ヅラだった。垣谷美雨さんのうちの子が結婚しないんで、より
祖父なら何と言うだろう。いや、事件のことならともかく、こんなことに関しては、アドバイスしてくれないかもしれない。たぶん、鷹揚な笑いを浮かべながら、私の肩を叩こうとするはずだ。堂場瞬一さんの被弾より
「これからの生活は大変だろうけど、夏葉子さんもパートとはいえ、一応働いているんだもの、少しは安心よね」
朝子が慰めるように言う。
「夏葉子さん、経済的なことは大丈夫ばい。うちができるだけ援助ばするつもりだけん」
舅が鷹揚に応じた。垣谷美雨さんの夫の墓には入りませんより
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- テーマ:文学・小説
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