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憐憫(れんびん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09
この刑事はすべて見抜いている。
厳しい口調ではあるが深い憐憫を感じさせる眼差しからそう思われ、背中にひんやりとしたものが伝わっていく。薬丸岳さんのその鏡は嘘をつくより
「うちにもちょくちょく来てくれてたし、町内会でやる掃除なんかも積極的に参加してくれてたよ。だけど、まさかご家族がこんなことになっていたなんてまったく知らなかったね。ずいぶん昔に見かけなくなったねど」
先ほどまでとは打って変わって表情に憐憫が滲んでいる。薬丸岳さんの誓約
国力を回復しつつあるとはいえ、敗戦国から来た、黄色い肌をした、英語が不得手な幸田に、周囲の研究者たちは、憐憫と人種別差別をない交ぜにした態度で接した。沈まぬ太陽 御巣鷹山篇より
「あの題材を選んだこと、どう思っておられますか。満足していますか」
そう尋ねた加賀の顔を見て、博美はぎくりとした。彼の目に何ともいえない憐憫の色が滲んでいた。東野圭吾さんの祈りの幕が下りる時より
能見は自分の脚を見下ろした。何か言おうとしてみたが、結局やめた。今何か言うと、憐憫が交じるかも知れない。自分への憐憫が。沢木冬吾さんの償いの椅子より
侑也の胸の内に湧き上がるのは怒りでなく、憐憫だった。犬と猫への、金を賭けている男たちへの憐憫の情だった。沢木冬吾さんの約束の森より
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