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秋の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
- 2020/03/15
- 20:01

高く澄みきった空に、鱗雲が浮かび、秋風がたつ季節になった。山崎豊子さんの沈まぬ太陽より
大通りに足を踏み入れた。また残暑がぶり返していたが、日が傾くとジャケットに袖を通したくなる。ようやく本格的な秋がやって来ていた。三上延さんのビブリア古書堂の事件手帖より
ようやく秋らしくなり始めた柔らかな光が部屋に満ちている。彼女のなめらかな頬や腕の産毛が白く輝いていた。三上延さんのビブリア古書堂の事件手帖より
道の両脇は、銀杏の葉の黄色い絨毯が敷かれている。季節の移ろいを肌で感じるのは久しぶりだった。垣谷美雨さんの七十歳死亡法案、可決より
秋が深まり、虫の声が哀調を帯びはじめた。沢木冬吾さんの約束の森より
午後六時を過ぎ、ようやく夏の陽が終わりの気配を微かに醸しはじめる。沢木冬吾さんの約束の森より
窓から忍び込んでくる風は、ぼくらの産毛をさらりとなでていった。幽かに秋の匂いをはらんだ切ない感触の風だった。森沢明夫さんの夏美のホタルより
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秋の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 2020/03/15
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