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僥倖(ぎょうこう)とは? 小説に出てくる難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:02
意味は? コトバンクより
1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「僥倖を頼むしかない」「僥倖にめぐりあう」
2 幸運を願い待つこと。
「生死の境の中に生きることを―しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉
1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「僥倖を頼むしかない」「僥倖にめぐりあう」
2 幸運を願い待つこと。
「生死の境の中に生きることを―しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉
入院しなければならないということになれば、嫌でも医者の目に触れるし、からだを休めることもできるだろう。今回の事故は蒼井のような頑固な人間にとって、以外と僥倖だったのかもしれない。薬丸岳さんの死命より
もちろん、一般市民からの目撃情報が決め手になるような場合、ある意味それは歓迎すべきことかもしれない。しかし、そのような僥倖がなく、いったん捜査が停滞してしまうと、茶の間の話題の矛先は当然のごとく捜査当局に向けられる。雫井脩介さんの犯人に告ぐ
公判部のときの担当事務官だった五十嵐が立会事務官についてくれたのは心強かった。それが意図的な配慮なのか分からないが、不安ばかりが募る中での僥倖だった。気心が知れた相手だし、何より優秀な男だった。真山仁さんの売国より
君たちが無事だったのは僥倖と言うほかないね。有川浩さんの塩の街より
一生のうち、彼のような人間に何人出会えるだろう。彼が近くにいた僥倖に、私は密かに感謝すると同時に、水絵の不幸を思った。堂場瞬一さんの被弾より
終戦四十六年の去年、ほんの偶然から浦瀬の遺族が見つかった。僥倖とでも言うべき出来事だった。東京で行われた終戦記念式典を伝えるニュース映像に、"不戦、誓いの言葉"を読み上げるまだ高校生だった浦瀬肇という青年が映し出された。アナウンサーが、戦地で亡くなった彼の祖父の名を言った。浦瀬十三。沢木冬吾さんのライオンの冬より
「どうして君が、私がここにいることを知ったのか、考えてみた」緋田はベッドに腰を下ろした。「可能性は一つしかない。長岡クラウンホテルに行ったんだな」
「御明察の通りです。ちょっとした僥倖に恵まれましてね」東野圭吾さんのカッコウの卵は誰のものより
どこかに手がかりはないものか……それも、できれば余計な人間に情報を流れないような形で。
いた。一人だけ、警視庁とは関係なく、しかも情報に触れられるかもしれない立場の人間が。その僥倖に感謝しながらも、向こうは必ずしも私に好意を抱いているかどうか分からない、ということに気づいた。堂場瞬一さんの久遠より
順調に現場を踏んで出世してきたのだろう。一課長まで上り詰めるのは本当に僥倖に恵まれないと難しいが、うまくいけば警視に昇任して、最後は一課の管理官、あるいは所轄の課長辺りで警察人生を終えることになるのではないか。堂場瞬一さんの久遠より
封筒の中身を見てみると、離婚届とこの家の鍵が入っていた。離婚届にはすでに佐和子が署名も押印もしている。
願ってもない僥倖だった。いわれるまでもなく、明日の朝一番で市役所に行くつもりだ。薬丸岳さんの「虚夢」より
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- テーマ:文学・小説
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