おすすめ小説「LEAK 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」
- 2019/10/31
- 09:58

LAEKリークおすすめ度☆☆涙が出る 💧💧笑える 😀😀スリル 💓💓ビックリ 😮😮😮先が気になる ☆☆☆ほのぼの ☆☆ためになる ☆☆心に残る ☆☆☆切ない ☆☆☆怖い ☆☆重い ☆☆刑事らしくなくて、不器用で、そのくせ嘘のない女刑事藤堂比奈子だが彼女には人並みはずれた記憶力があり、意図せずとも勝手に事件の真相に近づく運を持ち合わせている。刑事らしくというより人間らしく事件を解決していく...
「LEAK 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」から学ぶ表現、描写
- 2019/10/29
- 10:07

LAEKリーク書き出し 元旦 都内の空は鈍色(にびいろ)に曇って、スカイツリーごしの朝日は拝めそうになかったが、初日の出を拝みたい気持ちなど、疾(と)うの昔にどこかへ消えてしまっていた。昨日と同じ朝がまた明けるだけのこと。生活が変わるわけでも、新しい何かが始まるわけでもない。「いっそ、コロッと逝ければなあ……」 飢えと寒さに身を震わせて、明け初めの空に呟いてみる。正直なところ、それが彼の望みだった。この寒さ...
小説を読もう「降霊会の夜 浅田次郎」の言葉表現
- 2019/10/28
- 21:00
「降霊会の夜 浅田次郎」の表現をまとめただけの資料です。
しばしば同じ夢を見る。
たそがれどきであろうか、あたりは橙色のうら悲しい光にくるまれており、私は見知らぬ女に導かれてひたすら歩んでいる。
どこへ行くのだ、と訊ねても答えはない。しかし行方がどこであろうが私のうちに不安はなく、むしろ女のなすがままに身を委ねるここちよさを感じている。女に悪意がないということだけはわかっているのである。...
小説を読もう「仮面同窓会 雫井脩介」の言葉表現
- 2019/10/24
- 22:13
「仮面同窓会 雫井脩介」の表現をまとめただけの資料です。
美郷は小さくうなずき、それから光を取り戻した瞳を洋輔に向けた。
「でも、洋輔くんもそういうとこあるよね」彼女はくりっとしたアーモンド形の目に高校時代の瑞々(みずみず)しさを今も残していた。「憶えてるよ」美郷は見損なうなと言いたげに口をすぼめる。司会者が口にしたような笑みを顔に貼りつけている。
しかしそれは作り笑顔以外の何者でもないと洋輔は...
小説の書き出し「仮面同窓会 雫井脩介」
- 2019/10/24
- 21:02
「仮面同窓会 雫井脩介」の書き出しをここに残しています。 十年近く経った今でも思い出す。
西に傾いた日に照らされてアスファルトが黄色く光っている。
白いウェアに身を包んだテニス部員たちが連なって軽快に走り抜けていく。
その向こうにあるグラウンドでは野球部員たちのかけ声と金属バットの打球音が、空を抜くようにしてリズムよく上がっている。
洋輔ら四人が裸足で正座させられているのは、そんな放課後の運動部の...
おすすめ小説 最後の医者は桜を見上げて君を想う
- 2019/10/24
- 13:07

最後の医者は桜を見上げて君を想うおすすめ度☆☆☆☆涙が出る 💧💧💧💧💧笑える スリル 💓💓ビックリ 😮先が気になる ☆☆☆☆ほのぼの ためになる ☆☆☆心に残る ☆☆☆☆☆切ない ☆☆☆☆☆怖い ☆☆重い ☆☆☆☆☆完治の可能性がきわめてゼロに近い病にかかった時、完治を信じて苦しい治療を受け続けるべきなのか、それとも死に向き合い残りの短い人生を自分らしく生きるべきなのか。家族は出来るだけ長...
二宮敦人さんの「最後の医者は桜を見上げて君を想う」から表現、描写を学ぶ
- 2019/10/24
- 08:10

最後の医者は桜を見上げて君を想う 小柄な体躯に白い肌、色素の薄い虹彩。中性的で、時折どこか淡い印象を醸し出すその医者は、四人の顔をざっと見るなり、「面談を希望の橋田さんと、そのご家族ですね。桐子です」と言った。「お大事にとうぞ」 それだけ言うと桐子は踵を返して歩き出した。振り子時計のような規則正しい足音が遠ざかっていく。 内科医、音山晴夫は太り気味の腹を揺らしながら、汗を拭き歩いていた。ただでさえ...
おすすめ小説「エミリの小さな包丁」森沢明夫
- 2019/10/21
- 08:35

エミリ小さな包丁おすすめ度☆☆☆涙が出る 💧💧💧笑える 😀😀😀スリル 💓ビックリ 😮先が気になる ☆☆ほのぼの ☆☆☆☆☆ためになる ☆☆☆☆心に残る ☆☆☆切ない ☆☆☆☆怖い 重い 森沢明夫さんらしく、登場人物が優しくて心癒され美味しそうな料理がたくさん出てくる作品です。自然の美しい光景が目に浮かび、読んでいる間、自分の部屋の空気までもが美味しくなった錯覚に陥ります。のんびりし...
名言集 森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」に出てきた名言
- 2019/10/19
- 08:53

エミリ小さな包丁「神様って本当にいると思う?」 神社でそれを訊くのはどうかとも思ったけれど、あまり信心深くはないわたしは、さらりと訊いてみた。すると、おじいちゃんは、拝殿の奥の方を見つめたまま、ぼそっと答えた。「神様ってのは、自分自身のことだ」 好きにしろと言われると、むしろわたしは困ってしまう。自分から何かをやると決めない限り、なにもやらないことになるから。つまり、すこく暇になるのだ。考えてみれ...
森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」から学ぶ表現、描写
- 2019/10/19
- 08:50

エミリ小さな包丁書き出し わたしには武器がある。 キーンと音が鳴りそうなほどに研ぎ澄まされた出刃包丁だ。 斜め掛けにしたショルダーバッグのなかにこっそり忍ばせて、わたしはいま見知らぬ住宅街を歩いている。「あの人」が暮らしている街を、ゆっくり、ゆっくり、歩いているのだ。 正直いえば、まさか自分がこんな刃物を使う女になろうとは、思いもよらなかった。 まったく、人生、何が起こるか分かったもんじゃない。 ...
小説を読もう「13階段 高野和明」の言葉表現
- 2019/10/17
- 16:05
小説が好きで、気に入った表現を仕方まとめただけの資料です。
「顔を上げなさい」やがて光男が言った。その震える声には、憤怒を必死に押さえている努力が窺えた。「そちらの謝罪はゆっくり聞こう。中に入りなさい」それから十分後、純一はようやく、佐村製作所を出た。全身が疲れきって、道の反対側に止まっている車に行き着くのも億劫だった。助手席のドアを開けて中に転がり込むと、大きなため息が口をついて出た。「あれ...
有川浩さんの「明日の子供たち」の名言集
- 2019/10/15
- 11:43

明日の子供たち有川浩さんの小説は名言の宝庫有川浩さんの小説を読んでいるとストーリーの面白さに加えて、たくさんの名言が出てくるので大好きです。今回は「明日の子供たち」から名言をまとめてみました。「やっと靴箱の中に靴を入れるようになったの。担当の先生が毎日毎日注意して、やっと」 和泉の静かな声が、ねじこむような重さで玄関に響く。「今度は、靴箱の中を整理しなさいって毎日注意しないといけないの。誰かがやっ...
有川浩さんの「明日の子供たち」から表現や描写を学ぶ
- 2019/10/15
- 11:12

明日の子供たち書き出し 九十人の子供が住んでいる家がある。『あしたの家』ーー天城市立三日月小学校から程近い場所に存在する児童養護施設だ。 様々な事情で親と一緒に住めない子供たちが、一つ屋根の下に暮らしている。 昨今ではより「家らしい」少人数の施設が主流となっているが、『あしたの家』は設立が古く、当分の間は大舎制と呼ばれるこの大規模施設として運営される予定である。 施設には子供たちから「先生」と呼ば...
おすすめ小説「明日の子供たち」 有川浩
- 2019/10/15
- 11:04

明日の子供たちおすすめ度☆☆☆☆涙が出る 💧💧💧💧💧笑える 😀😀スリル 💓ビックリ 😮😮先が気になる ☆☆ほのぼの ☆☆☆ためになる ☆☆☆☆心に残る ☆☆☆☆☆切ない ☆☆☆怖い 重い ☆児童養護施設に勤める職員とそこで暮らす子供たちの物語。子供の将来のことも考え、厳しく躾する職員たち。本当は優しく甘やかせてあげたいのかもしれないが、子供たちが施設を出てからのことを考えるとそうもいか...
おすすめ小説 堂場瞬一さんの「久遠」
- 2019/10/15
- 07:14

久遠おすすめ度☆☆☆涙が出る 💧💧笑える 😀スリル 💓💓💓💓ビックリ 😮😮先が気になる ☆☆☆☆ためになる ☆☆心に残る ☆☆☆切ない ☆☆怖い ☆☆☆重い ☆☆☆☆上下合わせて700ページ以上。スリルがあって先が気になる展開ですが、少し長すぎた感もあります。じっくりと読書を楽しむ方におすすめです。あらすじ 内容早朝にインターホンが鳴ったのが事件の始まりだった。訪問者は青山署の刑事。鳴沢が...