矮小とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:10

意味は? goo辞書より[名・形動]丈が低く形の小さいこと。転じて、こぢんまりしていること。また、そのさま。「矮小なからだ」「矮小な考え方」 そうした社内コンプライアンスが、豊かであるべき人間関係を矮小化させているのはたしかでしょうね。浅田次郎さんのおもかげより...
狼藉(ろうぜき)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? goo辞書より《「史記」滑稽伝による。狼 (おおかみ) は寝るとき下草を藉 (ふ) み荒らすところから》[名]無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。「狼藉を働く」「乱暴狼藉」[ト・タル][文][形動タリ]物が乱雑に取り散らかっているさま。「落花狼藉たる公園」 相手が、緑川だったことは、矢野が下手なんだと言う他ない。 実は、緑川への狼藉がまずかっのは、緑川が皆に愛されているからだけではない。住野よるさ...
籠絡(ろうらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? コトバンクより[名](スル)巧みに手なずけて、自分の思いどおりに操ること。「甘い言葉で籠絡する」 国見会長が、国民航空の最大関連会社である国航開発に、厳しい目を向けていることを耳にした岩合は、グランドホテルで国見を迎え、籠絡(ろうらく)するために、三日前からニューヨーク入りし、準備の総指揮に当っていたのだった。山崎豊子さんの沈まぬ太陽会長室篇 上より...
憐憫(れんびん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? かわいそうに思うこと。あわれむこと。あわれみ。れんみん。 この刑事はすべて見抜いている。 厳しい口調ではあるが深い憐憫を感じさせる眼差しからそう思われ、背中にひんやりとしたものが伝わっていく。薬丸岳さんのその鏡は嘘をつくより「うちにもちょくちょく来てくれてたし、町内会でやる掃除なんかも積極的に参加してくれてたよ。だけど、まさかご家族がこんなことになっていたなんてまったく知らなかったね。ず...
凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? 他をしのいでその上に出ること。 いかんともしがたい容色の衰えを、気品と知性で凌駕してゆくのは、並大抵の努力ではない。浅田次郎さんのおもかげより 菜穂はずば抜けた審美眼で美術作品を手に入れ、母を凌駕しようとしている。原田マハさんの異邦人(いりびと)より 自殺を図ったという星野ゆかりの家は高級住宅街の一角にあった。まわりの家を見ているだけで目がくらみそうになったが、ゆかりの家はさらにまわりを凌...
慄然(りつぜん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? 恐ろしさで身のふるえるさま。ぞっとするさま。 少年たちの内心を想像して七尾は慄然とする。意識が明確な中で眺める悪夢。それは最悪の夢だ。中山七里さんのヒートアップより あと十五年で七十歳。 若い人にとっての十五年は長いかもしれないけど、五十代の自分には、それがあっという間だと知っている。歳を重ねると、時の流れの速さに慄然として、立ち竦んでしまうことがある。「私もこの前まで学生だったのに」...
凌辱(りょうじょく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09
意味は? 1 相手を傷つけるような言動をして、恥をかかせること。「武力による―を受ける」2 暴力で女性を犯すこと。 そんなつもりじゃなかった。なかったのに。 俺は今まで読んだ中で一番好きだと思った話と、その話を書いた人の心を凌辱したようなものなのか。有川浩さんのストーリー・セラーより...
磊落(らいらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? コトバンクより心が広く快活で、小事にこだわらない・こと(さま)。 「豪放-な気性」 「 -な笑い」石などが多く積み重なっているさま。 「 -たる安山岩を踏み/日本風景論 重昂」[派生] -さ ( 名 )「呑めないのですか。それは可哀そうに。人生の楽しみの何割かを損していますな。じゃあ、女将。このひとのぶんも私が引き受けよう」 大塚は磊落に言ってから、「酒がだめなら、おいしいものを出してください」 ...
埒外(らちがい)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? ある物事の範囲の外。「関心の埒外にある」「優勝候補の埒外にしりぞく」「俺の目の黒いうちはお前らのような赤字弱小団体に埒外な稽古場費など断じて認めん!」有川浩さんのシアター!より「思いつかなかった……まあ、今さらだべさ」 言って笑った。 車に戻り、またも杷木は考え込んでしまう。理解の埒外だった。まだ、考えたこともなかった、なら分かる気がする。沢木冬吾さんのライオンの冬より...
矢(や)も盾(たて)もたまらずとは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:08

意味は? コトバンクよりある事をしたいという気持ちを抑えとどめることができない。 何度も寝返りを打ったが眠れず、起き上がってタバコを探した。 ない! 捨てたのだった。 タバコもライターも灰皿さえも捨てたのだった。 それを思い出した途端、矢も盾もたまらず吸いたくなってきた。 どうしよう。 吸いたい。 吸いたい吸いたい吸いたい。 パニック状態だった。夫の部屋へ走る。「タバコ、一本くれる?」「どうぞ」 ...
安普請(やすぶしん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:08

意味は? 安い費用で、また粗末な材料で家屋を建てること。また、その家。「味が薄い。安普請な店だと何を飲んでもこうだ。まさかと思いますが、水で薄めてるんじゃないかと疑いたくなります」東野圭吾さんの夢幻花より 移り住んだのは、隣村の旧家の二階一間だった。階段下に安普請の台所と風呂場があった。帚木蓬生さんの閉鎖病棟より そして何より家が欲しかった。小さな古民家でも、安普請の文化住宅でもいいから。垣谷美雨...
黙考(もっこう)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:07

意味は? [名](スル)黙って考えること。「目をとじて黙考する」「沈思黙考」 コーヒーカップを手に席に戻ると、加賀は手帳を広げて何やら黙考していた。東野圭吾さんの祈りの幕が下りる時より...
明鏡止水(めいきょうしすい)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:07

意味は? goo辞書より邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。▽「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。「鏡」は「けい」とも読む。「許してくれ、イサ。俺が悪かった」 鉄蔵はソファからすべり落ちて手をついた。「何ですって!」 弁護士は立ち上がった。ヤバい。つい興奮して、妙なことを言ってしまった。明鏡止水、と心の中で唱えて、鉄蔵は顔をもたげた。浅田次郎さんの...
綿々(めんめん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:07
意味は? ①途絶えることなく続くさま。 「 -たる伝統」 「此恨うらみ-ろう〱として/風流仏 露伴」②ことこまかなさま。 「恋情を-と綴る」 便箋三十五枚に亘って、あんたがしてきた悪事とやらについて綿々と書き綴っている。中山七里さんの贖罪の奏鳴曲(ソナタ)より...