読書を趣味に ≫ 風景の表現、描写を小説から学ぶ
黒い梢を静脈のように伸ばしている
- 2022/05/14
- 16:24
天から零れたような島々
- 2022/02/27
- 18:15
穏やかな瑪瑙(めのう)色の海に浮かぶ小さな島々
- 2022/02/27
- 17:07

穏やかな瑪瑙(めのう)色の海に浮かぶ小さな島々は何か神秘的な配置に映って、イザナギとイザナミの持つ矛からぽたぽた落ちた滴が島になったという古事記の神話はこういう景色から生まれたんじゃないかと想像してしまう。七月隆文さんの天使は奇跡を希うより...
太陽の光を浴びた芝の緑がまぶしく見える
- 2022/01/29
- 15:53

新館と旧館のあいだにある中庭は、その真ん中に人が憩えるようにと噴水池が造られている。夏を迎えたいま、池は蓮の花が満開だ。池の周りには芝生が植えられ、太陽の光を浴びた芝の緑がまぶしく見える。関口尚さんのパコと魔法の絵本より...
かすみがかった空中にふっつりと消えるように見えた
- 2022/01/12
- 07:05

バスが去っていった道は、ずっと向こうの方で緩やかにカーブして、かすみがかった空中にふっつりと消えるように見えた。道路か丸く膨らんでいるところが海に向かって少しせり出し、小さな崖のようになっている。その崖っぷちに小屋が立っている。原田マハさんのまぐだら屋のマリアより...
田園地帯の深い闇と、それを侵食する住宅団地の浅い闇とが入り組む
- 2022/01/09
- 09:40
かさぶたのようにめくれあがったペンキ
- 2021/12/14
- 09:32
雑然としたビルの群れ、くすんだ空、品のない看板
- 2021/10/03
- 18:28

そうして外の景色を眺める。雑然としたビルの群れ、くすんだ空、品のない看板。 が、それらの風景も、並行して走っている京浜東北線の車両に阻まれることが多かった。東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより...
秋の曇り空の分厚い雲と混じり合っている
- 2021/06/27
- 18:24
異界に沈むような深い森に変わった
- 2021/05/26
- 19:08
ぱらぱらと出てくる人々が、楽しげに言葉を交わしながら駅に吸いこまれていく
- 2021/03/04
- 22:09
荒れ果てた工場が建ち、どんよりと風の動かぬ、モノクロフィルムのような風景の中に
- 2021/01/11
- 16:20
鮮やかな杉苔の緑、その上を覆う紅葉の落ち葉
- 2020/12/22
- 07:53

鮮やかな杉苔の緑、その上を覆う紅葉の落ち葉。その鮮烈な赤。その合間を縫って、一条の陽光が差し込む。光に照らされたところだけ、苔も、落ち葉も、黄色く、また白く輝いている。原田マハさんの異邦人(いりびと)より...
薄雲が嵯峨野の山のいただきを墨絵のように霞ませている。
- 2020/12/16
- 21:00