読書を趣味に ≫ 小説に出てきた難しい言葉
小説によく出てくる難しい言葉
- 2020/03/04
- 08:00
収斂(しゅうれん) あ行あわれに思う憐憫(れんびん)暗黙のうちに了解し合っているきまり不文律(ふぶんりつ)いろいろ凡百(ぼんびゃく)いろいろの方面からよく見るようす矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)怒りが発散できずいらいらすること憤懣(ふんまん)打ちたたくこと。なぐること打擲(ちょうちゃく)うわべは従順にみせかけ、内心では従わないこと面従腹背(めんじゅうふくはい)恐ろしさで身のふるえるさま慄然(りつぜん)驚いたり感心し...
矮小とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:10

意味は? goo辞書より[名・形動]丈が低く形の小さいこと。転じて、こぢんまりしていること。また、そのさま。「矮小なからだ」「矮小な考え方」 そうした社内コンプライアンスが、豊かであるべき人間関係を矮小化させているのはたしかでしょうね。浅田次郎さんのおもかげより...
老成(ろうせい)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? 1 年をとり経験を積んで、熟達していること。また、そのさま。「大家の―した文章」 「此―なる代言人は、生来冷淡で」〈若松訳・小公子〉 2 年齢のわりにおとなびていること。「若いのに―した口をきく」「だから、用意したのは俺だって言ってんだろ」 老成した雰囲気を漂わせていた栄太郎も、学に引きずられ、いつしか当時の調子に戻っている。古内一絵さんのキネマトグラフィカより...
六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? goo辞書より欲や迷いを断ち切って、心身が清らかになること。▽「六根」は私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官をいう。「清浄」は煩悩や私欲から遠ざかり、清らかで汚れがない境地。略して「六根浄」ともいう。「山に登るときは邪念を持つな。六根清浄、だぞ。いいか、蟻の塔へ行くまでに張り切りすぎたり、格好つけたりして足を使い切ると、本当に危険だからな、あそこまではしっかり足を残...
狼藉(ろうぜき)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? goo辞書より《「史記」滑稽伝による。狼 (おおかみ) は寝るとき下草を藉 (ふ) み荒らすところから》[名]無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。「狼藉を働く」「乱暴狼藉」[ト・タル][文][形動タリ]物が乱雑に取り散らかっているさま。「落花狼藉たる公園」 祖父の指の間からぼとぼとと滴り落ちた血を見て、家族はそれまでの狼藉など嘘のようにおどろき青ざめた。浅田次郎さんの地下鉄に乗ってより 相手が、緑...
籠絡(ろうらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? コトバンクより[名](スル)巧みに手なずけて、自分の思いどおりに操ること。「甘い言葉で籠絡する」 国見会長が、国民航空の最大関連会社である国航開発に、厳しい目を向けていることを耳にした岩合は、グランドホテルで国見を迎え、籠絡(ろうらく)するために、三日前からニューヨーク入りし、準備の総指揮に当っていたのだった。山崎豊子さんの沈まぬ太陽会長室篇 上より...
怜悧(れいり)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? [名・形動]賢いこと。利口なこと。また、そのさま。利発。「―な若者」 [派生]れいりさ[名] 内海という刑事の、怜悧そうな顔を思い出した。目的を果たすためなら、相手がうんざりするのも厭わないだろう。東野圭吾さんの沈黙のパレードより...
憐憫(れんびん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? かわいそうに思うこと。あわれむこと。あわれみ。れんみん。 城戸さんがそれまでに語っていた経歴は、人の憐憫を誘うような、ちょっと気の毒なものだったからである。平野啓一郎さんのある男より この刑事はすべて見抜いている。 厳しい口調ではあるが深い憐憫を感じさせる眼差しからそう思われ、背中にひんやりとしたものが伝わっていく。薬丸岳さんのその鏡は嘘をつくより「うちにもちょくちょく来てくれてたし、町...
吝嗇(りんしょく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? goo辞書より[名・形動]ひどく物惜しみをすること。また、そのさま。けち。「―な人」「本人には割に経済的余裕もあったのですがね。自分の命がかかっているというのに、どうしてまた国選にしたのか。費用を気にしなかったのなら、わたしも色々とやりようがあったんですけどね」 私選であれば、報酬が望めれば自分ももっと執念を持って弁護できた まるで死刑判決は関根の吝嗇が招いた結果と言わんばかりだった。中山...
凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? 他をしのいでその上に出ること。 会わない方がいいと戒めてきた気持ちをあっさりと破った自分への罪悪感に苦い気持ちが広がる。けれど会える喜びの甘美の方が遥かに凌駕していた。小坂流加さんの余命10年より 高峰さんにとって、両親が他界したこと、夫が自殺したこと、会社が倒産しかけたこと、すべての災いを凌駕するほどの悩み事が、この息子だった。原田マハさんのキネマの神様より いかんともしがたい容色の衰え...
慄然(りつぜん)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? 恐ろしさで身のふるえるさま。ぞっとするさま。 部屋の隅々まで視界に入った。黒々と床を埋め尽くした黒く光る昆虫の死骸に慄然とした。歯が鳴って、鳥肌が立つ。さだまさしさんのアントキノイノチより 少年たちの内心を想像して七尾は慄然とする。意識が明確な中で眺める悪夢。それは最悪の夢だ。中山七里さんのヒートアップより あと十五年で七十歳。 若い人にとっての十五年は長いかもしれないけど、五十代の自...
凌辱(りょうじょく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09
意味は? 1 相手を傷つけるような言動をして、恥をかかせること。「武力による―を受ける」2 暴力で女性を犯すこと。 そんなつもりじゃなかった。なかったのに。 俺は今まで読んだ中で一番好きだと思った話と、その話を書いた人の心を凌辱したようなものなのか。有川浩さんのストーリー・セラーより...
落魄(らくはく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? goo辞書より[名](スル)《「らくばく」とも》衰えて惨めになること。落ちぶれること。零落。らくたく。「落魄の身」「事業につまずき落魄する」 落魄した教え子の噂を聞けば、せめて身の上の話題は避けるのが人情というものだろうが、むしろ入りこんでこようとするのは老人の図々しさのうちだろう。浅田次郎さんの地下鉄に乗ってより...
磊落(らいらく)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? コトバンクより心が広く快活で、小事にこだわらない・こと(さま)。 「豪放-な気性」 「 -な笑い」石などが多く積み重なっているさま。 「 -たる安山岩を踏み/日本風景論 重昂」[派生] -さ ( 名 )「呑めないのですか。それは可哀そうに。人生の楽しみの何割かを損していますな。じゃあ、女将。このひとのぶんも私が引き受けよう」 大塚は磊落に言ってから、「酒がだめなら、おいしいものを出してください」 ...
埒外(らちがい)とは? 小説に出てきた難しい言葉
- 2019/05/15
- 18:09

意味は? ある物事の範囲の外。「関心の埒外にある」「優勝候補の埒外にしりぞく」「俺の目の黒いうちはお前らのような赤字弱小団体に埒外な稽古場費など断じて認めん!」有川浩さんのシアター!より「思いつかなかった……まあ、今さらだべさ」 言って笑った。 車に戻り、またも杷木は考え込んでしまう。理解の埒外だった。まだ、考えたこともなかった、なら分かる気がする。沢木冬吾さんのライオンの冬より...