読書を趣味に ≫ 川の描写をおすすめ小説から学ぶ
絹のドレスを切り裂くように、さざ波が船の後についてゆく
- 2021/01/16
- 08:01
春の光をいっぱいに受けて、さかんにきらめく川面
- 2021/01/03
- 21:03
川の描写をおすすめ小説から学ぶ
- 2020/03/15
- 20:02

それでも法面(のりめん)を穿(うが)つようにのたうつ川面は薄暗がりの中でも克明に映っている。それはまるで生贄(いけにえ)を待ちわびて身を捩(よじ)らせる赤茶色の龍だ。流木も岩石も、いや家屋ですらそのうねりに巻き込まれたらひとたまりもないだろう。中山七里さんの贖罪の奏鳴曲(ソナタ)より...