読書を趣味に ≫ 自然の描写をおすすめ小説から学ぶ
田んぼを渡ってきた風が、田植えの終わったばかりの一面の苗を波立たせて、また吹き渡っていく
- 2022/09/03
- 20:02

駅からの道は、舗装されていない田んぼの中の一本道だ。まわりに建物らしいものはなにもなく、田んぼを渡ってきた風が、田植えの終わったばかりの一面の苗を波立たせて、また吹き渡っていく。99のなみだ・蛍...
欅(けやき)や銀杏の大樹がうっそうと枝を伸ばし
- 2021/01/30
- 18:44
若々しい萌黄色の葉がいでて
- 2021/01/05
- 07:06
黄色と、僅かにピンクがかった壮麗な光のカーテンが、漆黒の闇に揺れている
- 2020/05/03
- 08:00

東条も、航空機関士も、オーロラに見惚れた。空気が薄いため、地上で見るほど色ははっきり見分けられないが、黄色と、僅かにピンクがかった壮麗な光のカーテンが、漆黒の闇に揺れている。飛行機の遥か上空で発生しているオーロラが、手を伸ばせば届きそうな近さに見え、飛行機ごと、吸い込まれて行きそうな幻想的な思いに捉われる。山崎豊子さんの沈まぬ太陽会長室篇 上より沈まぬ太陽(4(会長室篇・上))posted with ヨメレ...
自然の描写をおすすめ小説から学ぶ
- 2020/03/15
- 20:03

アフリカ最高峰のキリマンジャロが、姿を現したのだ。 白い王冠のような万年雪が山頂を縁どり、その頂きから長い裾をひくように稜線が拡がり、山腹に白い雲がたなびいている。その美しさは、さながらクイーン・エリザベスのような気品と威厳に満ちている。山崎豊子さんの沈まぬ太陽より 濃厚なブルーの空に、雪山のような雲が動き、果てしない草原に、灼けつく太陽の陽炎が波打っている。視界を遮る何ものもない。山崎豊子さん...