○○のおかげで人生が一段と楽しくなった ≫ 病、疲労、苦痛の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
憔悴と疲労で、色をなくし、げっそりして見えた
- 2020/12/22
- 06:58

燦然と気高かったはずの女王の顔は、憔悴と疲労で、色をなくし、げっそりして見えた。目の下にできたたるみと口元の皺が、彼女のいままでの人生が決して楽なことばかりではなかったのだと物語っているようだった。原田マハさんの異邦人(いりびと)より...
ただでさえ色白の肌が、灰色に近いものに変わっていた。唇は紫色だった
- 2020/11/22
- 09:00
目の奥が鈍く痛み、首筋は強張っている。両腕を大きく上に伸ばすと、つい唸り声が漏れてしまった
- 2020/11/21
- 21:00
澱のような疲れがたまっている
- 2020/11/08
- 09:00
その顔に差している影は少しばかりの化粧で隠れる程度のものではなく、疲れが眼の下に浮いていた
- 2020/10/03
- 21:00

応対に出てきた桐生真砂子は、夜遅くにもかかわらず化粧を落とさず巻島たちの訪問を待ち受けていた。しかし、その顔に差している影は少しばかりの化粧で隠れる程度のものではなく、疲れが眼の下に浮いていた。雫井脩介さんの犯人に告ぐ...
その音が、五感すべての電源を押した
- 2020/06/15
- 08:00

二日酔いの表現 蛇口からまっすぐに落ちた水が、シンクにぶつかって粉々に砕け散る。その音が、五感すべての電源を押した。「ごめんなさい、私っ」 腹筋だけで起き上がった途端、まるで鉄の塊でも埋め込まれているみたいに、頭のどこかがずきんと痛んだ。二日酔いの痛みだ。朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より...
頬はこけ、顎は尖っていた
- 2020/05/21
- 08:00

疲れた顔の描写をおすすめ小説から学ぶ 剛志の頬はこけ、顎は尖っていた。焦げ茶色だった顔は、たったの十日間で灰色になっていた。眉の下に濃い影ができていて、その奥の目は下を向いていた。東野圭吾さんの手紙より...
若者らしい、くるくると動くような目の光が鈍り
- 2020/05/14
- 08:00
荒れた肌はあちこちでぴりぴりとした痛みを放っている
- 2020/05/14
- 08:00

睡眠不足、疲れた状態を表現、描写 この三晩ほどはまったく寝つけず、睡眠導入剤を口に放りこんで、ようやく朝方の二、三時間、うとうとするだけということが続いていた。 目は充血していないのが不思議なほど重く、荒れた肌はあちこちでぴりぴりとした痛みを放っている。雫井脩介さんの検察側の罪人より...
長年背負っていた重荷を下ろしたかのように机の椅子に体を埋めた
- 2020/05/07
- 08:00

和光監査役は、自室に戻って来ると、長年背負っていた重荷を下ろしたかのように机の椅子に体を埋めた。 監査役は就任以来、五年間、会社の業務や財務を監査し、経営上の諸問題や財務体質の脆弱さを、経営会議などで重要問題として取り上げても、国見会長のような反応はなく、ずるずると今日まで至っていたのだった。今は、監査役の責務を全うすべく、心を決めてたち上がり、会社の最高責任者に報告した充足感と、決心に至るまで...
病、疲労の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
- 2020/03/15
- 20:08

とすぐろい顔色は、中東での陽灼けばかりではなく、疲労の堆積による皮膚の澱みであった。山崎豊子さんの沈まぬ太陽 アフリカ篇 下より どっと疲れが襲ってきた上に、鈍い頭痛も依然として張りついていた。堂場瞬一さんの讐雨より まだ体調は万全ではない。一晩寝て、仕事に差し障りがないぐらいに体調は回復したのだが、わずかに体の軸に熱が残っているようだったし、関節を動かす度に、どこかで軋むような音がした。堂場瞬...
疲労、疲れの表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
- 2020/03/15
- 20:06