読書を趣味に ≫ 恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ
ふたりのあいだにはこぶしひとつ分の隙間が空いていた
- 2022/12/03
- 09:53

亀乃介とシンシアはベンチに並んで座った。ふたりのあいだにはこぶしひとつ分の隙間が空いていた。 ほんの少しだけ手を伸ばせば、シンシアのやわらかそうな白い手に触れられる。 ほんとうに、ほんの少しの距離。原田マハさんのリーチ先生...
ついばむようなキスを繰り返して、さらに引き寄せると、深く強く重ねた
- 2022/04/17
- 13:31
まるで磁石に吸い寄せられるようにして
- 2022/04/06
- 20:04
勇を鼓したように腕を伸ばして、テーブルの上の里枝の手の甲を握った
- 2022/03/05
- 15:20

大祐は、じっと里枝を見つめていたあと、少し俯いて、微かに二度頷いた。店の客が減ってゆき、鰻重のおぼんが下げられた。二人とも黙っていた。やがて大祐は、勇を鼓したように腕を伸ばして、テーブルの上の里枝の手を甲から握った。優しく覆った、と言った方がいいかもしれない。思いがけないことだったが、里枝は、そのチェーンソーの仕事でまめだらけの掌のぬくもりに慰められ、うれしいと感じた。彼がしなければ、自分の方か...
薄い皮膚の弾力と、不器用に当たる前歯の感触
- 2022/02/28
- 20:34
彼女の甘い香りとやわらかな体の感触が、英才の全細胞に沁み入ってきた
- 2021/11/07
- 21:53
制服のブラウスの襟元を指先でつまんで風を入れている
- 2021/11/05
- 19:57

「はあ、すごい人。窒息するかと思った」 大きく息をついて、玉蘭が言った。制服のブラウスの襟元を指先でつまんで風を入れている。何気ない仕草だが、英才にはグッとくる。原田マハさんのアノニムより...
不意にこのまま彼女を引き寄せたい衝動に駆られ、指に力を込めた
- 2021/10/09
- 19:49

考えてみれば麻由子の手を握るのは初めてだった。細くて柔らかい、意外に骨格のしっかりした手だった。俺の掌は汗ばんでいた。 不意にこのまま彼女を引き寄せたい衝動に駆られ、指に力を込めた。するとまるで俺の内心を見抜いたように、麻由子はアーモンド形の目を見張った。「だめよ」小さな声で、子供をたしなめるようにいった。東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより...
崇史が右の腋を少し開き気味にすると、麻由子がそこへ入ってきた
- 2021/10/07
- 21:11

崇史が右の腋を少し開き気味にすると、麻由子がそこへ入ってきた。彼は身体を少し捻じり、左手を彼女の腰のあたりに伸ばした。そのままパジャマの中へ指を這わせる。さらに下着に手がかかった時、麻由子は微笑んだ。「疲れてるんじゃないの?」「いいんだ」彼はいい、愛撫を始めた。彼女の下半身から衣服をはぎとり、自分もパジャマのズボンを脱いで脚をからませた。二人の脚は汗ばんでいた。彼女の手が彼のペニスに伸びた。彼は...
野性動物のような躍動感と溢れる熱量を、千佐都は全身で受け止めた
- 2021/09/05
- 08:34
大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで
- 2021/08/13
- 18:51

そう言って、上目遣いに私を見た。大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで、私はまたもや目を剃らした。原田マハさんの総理の夫より...
胸が甘い疼痛を覚えることを、ティムはとっくに自覚していた
- 2021/07/30
- 16:12
目が合った瞬間、丹華の胸が、ことん、と音を立てた
- 2021/06/13
- 08:47
体と体を、ひとつのそら豆のようにぴたりとくっつける
- 2021/02/14
- 18:21
何かとても即物的な「交わり」であって、情愛は少しも感じられなかった
- 2021/01/21
- 21:21